2018.05.17  The Caretaker




The Caretaker ‎– Everywhere At The End Of Time Stage 1-4

History Always Favours The Winners (UK) ‎– HAFTW025-8, 2016-2018

Ambient, Experimental


ノイズ・ダークアンビエントアーティストのV/VMによる変名プロジェクトTHE CARETAKER。2016年のStage 1から始まった、痴呆症をテーマにしたシリーズ(全6作)。


忘れ去られたSP盤が、埃まみれの朽ちた洋館の片隅でループし続けている悪夢のようなダークアンビエント。シンプルな手法ながら幻聴的な繊細なトリートメントが秀逸で完全にぶっ飛ばされてしまいます。同じテーマの別加工が現れてきたり、そもそもSP盤の音源がどこかで聴いたことあるようなノスタルジックな音楽で、匿名的でもあるので、この音楽に対して向き合った時、自分の"記憶"をスキャンする機能がバグってしまう。痴呆症を仮想体験するようで恐ろしい...。


Stage1からStage3の前半までは一貫したムードで来ていたが、Stage3の後半で徐々に腐食が進行。シリーズ初の2LPとなったStage4ではかなり原型を留めない強烈なコラージュ(サイケ感あり)へと変化して来ています。この先が楽しみで仕方ないです。




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